ニューヨーク市の学校事情について☆How do I sign up for public school in NYC?About NYC educational programs

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ニューヨークに赴任することが決まり、一番大事なことは子供の学校選びと言うご家庭が多いかと思います。私もそこを一番重視して家選びをしたので、私の知る限りの情報(NYC)を書いていきます。

学校の仕組みについて

★何歳から通うの?

ニューヨークの学校は、3-K(3歳になる年、例:2018年生まれなら2021年入学)からあります。私が来た頃はPre-K(Kindergartenの1年前、4歳:日本の年少から年中)からでしたが、今は3才からになったようですね。3-Kはできたばかりの制度なのでどうかわかりませんが、自分の通うであろう学校が人気校であれば、Pre-Kからの持ち上がり&兄弟枠でほぼ枠が埋まってしまっていたので、Pre-Kでは入学しておいた方が良いです。

ただ、まだ小さいし、多少Kindergarten(小学校付属幼稚園みたいなイメージです。5歳:日本の年中から年長)の場所が遠くなっても、小さい1、2年は子供を手元で育てたいと言う方は通わなくても問題はありません。そもそもアメリカは、ホームスクーリングが認められているので、義務教育であっても学校に通わないと言う選択ができるので、そこは問題にならないです。

因みに通わせる場合の費用は、公立であればもちろん無料です。

★どこの学校に通えるの?

通える学校はまずDistrict、それからZoneで決まります。District?Zone?と言うと意味がわからないと思いますが、Districtは住んでいる地域、Zoneは学区と考えてもらうと良いと思います。

例えばDistrict2ならアッパーイーストとルーズベルト島、ハーレムのあたりといった広いエリアをさします。そして、Zoneは、そのDistrict内をもっと狭め、歩いても通えるくらい近いエリアのことです。Zone校の範囲に住んでいる子供は、優先されてその学校に入学することができます

★Zoneの学校は必ず通えるんだよね?

日本だと学区内の学校に入れないなんてことはありませんよね?だから、Zoneに住めば問題なく学校に通えるからここに住めば大丈夫・・・と思いがちですが、そう言うわけでもありません。

近年マンション建設ラッシュになっているエリア、人気校があるエリアの場合は、そこへの入学は(一時的に引っ越してくる人がいるほど!)熾烈を極めています。特に、駐在等で途中入学をされる場合は、入れずにウェイティングになることも多くあります

そのため、学区外(Zone外)でもDistrict内であれば通う希望を出すことは可能なので、第二希望、第三希望は確実に出しておく方が良いです。自分のZone校(District)は、こちらから検索できます。

→Zoneが埋まった後の空いている枠を第二希望、第三希望から順に決めていくので、もし第二希望以降を出していない場合は、再度申請に行き、その時点からのウェイティング番号で順番を待つことになります。

また、District外であれば、例えDistrictの境目に住んでいるからといって隣のDistrictの学校に通うことは不可能なので、そこも注意が必要です。

このことから、ニューヨークでは、住んでいるエリアがいかに大切になるかと言うことがわかるかと思います。

★どこにも通えないってことはあるの?その場合の教育は?

ありえます。その場合は、ウェイティングといって、学校からの連絡を待つことになります。その間はホームスクーリングのように家で自宅学習をするか、別の学校を探すかとなります。

★公立以外に選択肢はないの?

もちろん、私立や日本人学校はありますし、日本にないシステムとしてはチャータースクール、G&T(Gifted and Talented)クラスという公立学校に設けられている特別クラスがあります。この点について順を追って説明をしていきます。

☆私立について

調べてもらえればわかると思いますが、私立はとにかく学費が高いです。カトリックの学校だと少し安い&両親がカトリックの学校出身だと優先して入れるといった制度もあるようですが、それでも日本と比べてもとにかく高いです。

ただその分、少人数であったり、モンテッソーリ教育を受けられたり、校風や校舎が素晴らしい等といった利点もあるとは思うので、お金に余裕のある方はそういった選択肢も考えられると良いですよね。また、私立に通われている(たまたまかもしれませんが)方に言わせると、宿題も少ないからのびのびと育っているということなので、勉強よりも情操教育に力を入れたいという方は、私立の方があっているかもしれません。ただ、そういった方は元々資産家で将来に不安がない方だったり、家庭教師が別にいたり・・という可能性も十分あります。笑

☆チャータースクールについて

チャータースクールは、公立同様無料ですが、私立のような特殊な目的を持った教育を受けさせてくれる学校のことです。アートや音楽に特化した学校や環境に配慮した学校、教育にとっても熱心な厳しい学校等様々な特徴の学校があります。

私立のような高い学費をかけずにこういった特殊教育を受けさせられるとあって、当然倍率は高いですが、申し込みも無料なので、とりあえず申し込みしておくというのもありだと思います。

学校によって、公立学校と申し込み時期も異なるので、興味のあるチャータースクールのホームページは事前に見ておくと良いと思います。

なお、その中でも一番大きい規模で運営されているのが、サクセスアカデミーで、マンハッタン、ブルックリンに多数あります。こちらは、日本人でも通わせている方がちらほらいるので、通わせている方から聞いた情報をあげておきます。

就学時間は、7:45から3:45までで、公立学校より就学時間が長く、教育熱心な親御さんに人気な学校です。マンハッタンでオレンジ色の制服を着ている子を見かけたらそれがサクセスの生徒です。元々はブロンクス等に住んでいる貧しいけれど、教育を頑張らせて、子供の将来を変えたいと思う親御さんの想いを受けて設立された学校なので、ハングリー精神が強い校風のようです。

 

先生は、1クラスにつき2人で、かなり教育熱心であつい先生が多いとのことです。そのため、4年生で受けなければならない州テストは、どこの学校も高得点を叩き出しているとのこと。ただ、先生が熱心な分、当然厳しいので(毎日レッド、イエロー、グリーンで評価)、それが合わずにやめてしまう子供もいるそうです。だから軍隊みたいって言われることも・・。

でも私が話を聞いた方は、宗教も人種も違う子をまとめているんだから、授業をちゃんとするためには必要な厳しさな気がする。子供も先生大好きで学校楽しいってよく言っているし、問題ないよ!それに、子供が校風にあってしまえば勝手に勉強が好きになるし(実験がたくさんあって楽しいとか・・)、親の自由時間も増えるし、困ったことがあっても先生にすぐテキストできるし、良いことの方が多いから他のママにも勧めているとのことでした。

そういえば、コロナ禍でもいち早くオンライン教育を導入し、通常に近い学習レベルを担保するとニュースにも取り上げられていましたよね。

それと、これはHPにも出ていたのですが、ESLクラスはないものの、第二外国語が英語の人を優先していれているので、日本人だと少し入りやすいのかもしれないとのことです。

☆G&Tクラスについて

これは例年秋頃に申し込みをして(公立学校に行っていれば意識せずともテストを受けるかの案内があります。)、テストで一定の点数(90以上)を超せば、G&Tクラスのある公立学校に通えるという仕組みのものです。

このG&Tクラスは、テストスコア97-99以上を取ると、シティワイドと呼ばれるDistrictを超えても通えるクラスにも通える可能性があるので実力で決まる分かなり魅力的ですが、そういったところは当然人気なので、これも倍率が高いです。

このクラスに通わせるために小さい頃から塾に行かせたり、問題集を解いたり・・と行った教育熱心な親御さんがほとんどです。また、日本語は対応していないのですが、中国語やロシア語など、母国語で受験できるという制度もあるので・・日本人、特に駐在の子供には厳しい条件なのかなぁとも思いますが、こちらも申し込みは無料なので、ダメ元で(実力を測る上でも)受けてみる価値はあるかとも思います。

なお、近所のG&Tクラスに行かせているママによると、宿題は中々量が多いし、キンダーが終わる夏の時点で、リーディングレベルMが平均だそうです。キンダーにお子さんを通わせたことのあるママならキンダーでMって・・と思うと思いますよね。。そのママは、授業についていくのが中々大変だから公文も合わせていかせることにしたといっていました・・

☆日本人学校について

ニューヨークには日本人学校がいくつかあります。公立校に入れないなら、日本人学校も選択肢の一つとして上げておくと良いと思います。実際に通わせているママによると、日本のようなきめ細かい指導がされて、のびのびと過ごすことができているし、不安であった英語もバイリンガル教育を取り入れてくれているおかげで少しずつ抵抗がなくなってきたと言っていました。

また、駐在の方は1年生から補習校に通う方が多いかと思いますが、土曜日の補習校(マンハッタン内)は基本的にキンダーからの持ち上がりでいっぱいなところが多く、1年生はその欠員補充のみ行うとのことだったので、思った以上に入るのが大変なようです。郊外はまた違うと思いますが・・

ここまでで少し、話が逸れてしまいましたので、公立の現地校の話に戻します。

入学手続きについて

入学手続きは、DOE(Department of Education)を通じて一括で行われます。申請時期にオンラインで行い、その後学校から通知が来て初めて必要書類を持参するという流れのようですが、私は渡米時期の都合上、転入だったので、直接DOEの運営するFamily Welcome Centerに行って申し込み手続きをしています。その際は、出生証明書(またはパスポート)、住居証明(アパートの契約書でOK)、電話番号が必要でした。学年によっては成績証明書が必要なようなので、事前に問い合わせしてからいくと良いと思います。

※なお、渡米日程がわかっていたとしても、ご主人が先に来ていたとしても、子供が渡米してからでないと申し込みはできません。DOEに何度も確認しましたが、子供が来てからとにかく最寄りのFamily Welcome Centerに行ってくれない限り申し込みはできないと言われてしまいましたので・・。

※私は、来た時期の都合上、完全にウェイティングだと思っていたので、自分の携帯も開通する前にとにかく急ぎで行ったのですが、夫の携帯番号をメモるのを忘れていたので、二度手間となってしまいました。。なので、携帯電話の番号はウェイティング連絡に必須と思ってください。ちなみに、メールだけではダメだと言われてしまいました。

また、申し込んだものの、中々空きの電話がかかってこなかったので、しつこく電話してみたら、自分でも近くの学校に電話して聞いてみてと言われて・・(でも、学校に電話すると、Pre-Kの転入はこっちじゃわからないからFamily Welcome Centerを通して申し込んでって言われましたが。笑)仕方なく電話をかけまくっていたら、Pre-Kセンターという所で親身になって相談にのってくれ、翌日からその分校?に入れたので、Pre-Kの方は、DOE以外にPre-Kセンターも連絡し、事情を話てみると良いかもしれません!!

ただし、Pre-Kセンターは、普通のPre-Kではありません。DOEが直営で運営し、無料且つ公立学校を間借りして運営していることもあるのですが、そのままその公立学校に持ち上がりで行くことはできないので、その点は注意が必要です。日本だと暫定保育園みたいな感じですかね。ホントややこしいです(笑

でも、こんなことを言うのも母親失格かもですが、子供がいるのといないのでは、新生活の準備スピードが全然違います(笑)買い物に行くのも、荷物を片すのも預かって頂けるだけでこうも違うものか!!と思うほどだったので、子供を英語に慣らす意味でも、なんとかしてどこかに預けられると良いですよね。。

ということで、希望のZone校のウェイティングをしつつ、とりあえずどこか通える所に通わせる!という気持ちで、DOEでどうしようもなくても諦めず頑張ってみてください(笑

学校が決まったらどうすれば良いの?

ウェイティングの学校から電話がかかってきて学校が決まったら、初日から14日以内に健康診断書の提出が必要になるので、入学に必要となる予防接種は早めに確認しておくと良いです。また、日本で打ってきたから大丈夫と思っても予防種類によっては、◯歳の時期に打っておかないとダメという予防接種があって、それをもう一度打つことになる場合もあるので、早めに医療機関で健康診断書を作成してもらうことをお勧めします。なお、健康診断書は、現地校に提出する様式でというと大抵の医療機関は母子手帳を元にすぐに作成してくれると思います。

学校ってどんな感じ?給食?お弁当?

これは、来てから一番驚いたことなのですが、学校で朝ごはんを食べることができます。だから例えば寝坊した!朝ごはんどうしよう!と思っても、とりあえず学校に行かせさえすれば、そこで何かしら食べてくれるので、お昼までお腹をすかせているという心配はないです。

それと毎日スナックをもたせます。スナックといっても、シリアルバーやグミ、ナッツ、ゴールドフィッシュといった小袋のものやいちごやブルーベリー等手で食べやすい果物を少量持たせればOKです。多分、通っているうちにお友達がこれ持ってきたから持って行きたいと言い出すと思うので、そしたらその要望に合わせて買ってあげるのも良いかと思います◎

お昼は、献立を見ていると、宗教関係なく食べれるせいなのか、チキンが多い印象です(笑)後、金曜日は基本ピザです。好き嫌いの多い子や給食が嫌いな子供はお弁当を持って行きますが、日本人ママは結構給食にしちゃっているお母さんが多いかなーと思います→私がそう思いたいだけ?!(笑

一昔前は、お弁当を持ってくる率が高いほど裕福で安全なエリアと言われていたようですが、今はそんなこともないのか、とにかく子供がどうしたいのか、親がどうしたいのか、ということが重視されている気がします。働くママにとってはありがたい制度ですしね。

結局、どこの学校、学区が良いの?

私は、住居=学校と思っていたので、学校情報は、School Diggerと great digger を参考に住居選びを日本からしていました。もちろん、私の記事同様、特にGreat Diggerは、1保護者の意見ということを念頭に見ていくと良いと思いますが、私は参考にはなりました。(この記事もうちとは事情が違ったよーという方も私の周りはこうだったというだけなので、是非スルーしてください。)

また、ニューヨークにすでにお住いの方は、学校のスクールツアー(学校見学)、オープンハウス(学校説明会)なんかも学校のHP上に載るようなので、その情報を元に実際にお子さんと見にいくのも良いと思います。

・・長々と書いてみましたが、結局は子供が学校に合うか合わないかも大きいと思うので、口コミが良くて通わせてみても、自分の子供に合わなそうなら翌年は違う学校を選択肢に入れてみる位に気持ちに余裕を持って臨むのが一番良いと思います。

→日本と違って、来年もこの学校続けるつもり?他行かせる?なんてママ友同士の会話はザラにあるので、転校へのハードルはかなり低いと思ってもらって良いです。一年ごとに学校を変えているなんて人もいるくらいです・・◎


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